国によって異なる⁉ヨーロッパのチップ制度、主要5か国を比較してみました!

国によって異なる⁉ヨーロッパのチップ制度、主要5か国を比較してみました!

海外旅行へ行く際、その国の文化やルールを事前に勉強することはとても重要です。

気持ちよくトラブルのない旅を送るためにも旅先でのマナーをしっかりとチェックしましょう。

今回は気になる「ヨーロッパのチップ事情」についてお話していきます。

ヨーロッパといっても国によって文化や言語が異なり、国民性も変わってきます。

では、チップはどのように扱われているのでしょうか

Contents

ヨーロッパのチップ文化について

基本的に、ヨーロッパはアメリカやカナダに比べてチップ制度がそこまで発達していません

アメリカやカナダでは、サービスに対する報酬として考えられていますが、
ヨーロッパでは「特別なサービスに対する報酬」ととらえられている為、
特に飲食店などでもチップの義務はありません。

しかし、ホテルや高級なレストランなど場所によってはチップを払ったほうが良いこともあります。

ヨーロッパ旅ではそこまで重要ではありませんが、
いいサービスをしてもらったらスマートにチップを渡せるように準備しておきましょう

イギリス

イギリスは、チップの発祥の地と言われています。

もともと、イギリスのパブやバーでスタッフがサービスを優先出来るように
「To Inquire Promptness(迅速なサービスを望む)」と書いたボックスを用意し、
そこにお金を払ったり、直接ウエイターに渡していたのが始まりです。

現在ではパブやバーでチップを支払う必要はありませんが、
タクシーやレストランでの支払い時に、代金の10~15%を払うことが一般的です。

ただ、レストランの請求書にあらかじめサービス料が追加されていればチップを払う必要はありません。

必ずお会計の際に確認しましょう。

また、イギリスではホテルで枕元に置くピローチップは必要ありませんが、
ルームサービスや部屋まで荷物を運んでくれるポーターへのチップは必要です。

ポーターへは荷物1つに付き1ポンド、ルームサービスには一回につき1ポンドが相場です。

フランス

フランスにはチップ文化がありません。

基本的に料金の中にもともとサービス料込みになっており、
メニューや伝票に「Service Compris」という文字がある場合は、サービス料は含まれています。

しかし、高級なレストランやホテルなどで特別なサービスをしてもらった際にはチップは払うようにしましょう。

だいたい代金の10~20%が相場です。

イタリア

イタリアでも地域でチップの習慣は微妙に異なりますが、基本的には必要ありません。

ローマのバールなどでは、コーヒーを注文して出来上がりを受け取る際に、
小銭をチップとして渡す習慣がありましたが、現在はほとんど行われていないそうです。

しかし、高級なレストランやいいサービスを受けた場合は代金の10%程度のチップを渡すのがベターです。

ホテルなどでも枕元に置くピローチップは必要ではないですが、置くとしたら1~2ユーロほどで大丈夫です。

基本的にチップは必要ありませんが、イタリアの人はチップを渡すととても喜びます。

スペイン

スペインでもチップ制度はほとんど発達していません。

カフェやカジュアルなレストランではチップは必要なく、
スペイン人が大好きなバルでも食事の代金にプラスして1ユーロから2ユーロ程で大丈夫です。

スペインでは、タクシーやホテルでもチップを払う必要はなく、渡しても断られたりすることがあるようです。

ドイツ

ドイツではチップのことを「トリンクゲルド」と言います。

ホテルではサービス料として料金に最初から組み込まれていることが多く、
枕元におくチップ(ピローチップ)を用意する必要はありません。

ただし、ポーターに荷物を部屋まで運んでもらった場合は1~2ユーロを渡しましょう。

また、ドイツではレストランでもチップを払うことが多いです

いいサービスをしてもらった時にはチップを渡しますが、
テーブルの上に置いておくのではなく直接お会計の時に払うか、本人に渡すようにしましょう。

タクシーに乗った場合も同じでチップが必要です。

だいたい代金の5~10%になるように、お釣りを切り上げて渡すといいでしょう。

そこまで厳しくはないので、払うのを忘れてしまっても問題ありません。

ヨーロッパの他の国はどんな感じ?

例えば生活水準が高く、ヨーロッパの中でも断トツに物価の高いスイスでは、チップは必要ありません。

なぜなら、十分なお給料がもらえるのでチップは必要ないのですね。

チップを渡すと、「この人は十分な賃金が貰えていない人」と見なされていると思って気分を害する人もいるそうです。

チップを払おうとしたら、「十分なお給料をもらっているのでいりません」と断れたなんて話もあります。

自分の旅行先の国の経済状況などで、チップの環境も変わりますので事前にしっかりチェックしておきましょう

まとめ

いかがでしたか?

ヨーロッパはそこまでチップに対して厳しくありませんが、国ごとにチップの文化が異なります

そこまで神経質にならなくてもいいですが、チップを渡したほうが良い状況を覚えておいてさりげなく渡せるようにしましょう。

いいサービスをしてもらって当たり前の日本ですが、海外ではそうはいきません。

チップは、現地で働く人の励みにもなりますので、お互いに気持ちよく過ごすためにもチップ文化を理解しましょうね