【2021年版】中米・南米の治安ワーストランキング10!!

【2021年版】中米・南米の治安ワーストランキング10!!

日本ではあまり知られていませんが、中米・南米大陸は世界で一番治安が悪いとされているアフリカの次に危険な大陸です。


それでも渡航したい!


という人は、中米・南米の治安最新情報(2021年版)を知っておくと安心ですよ。


この記事では、中米・南米の治安ワーストランキングに入った10か国の治安情報を詳しくご紹介します!

Contents

中南米ワーストランキングの基準

中南米のワーストランキングを決定するうえで、Numbeoの国別犯罪指数と外務省の情報を参考にしました。


中南米の治安ワーストランキング

ワースト1位 ベネズエラ

ワースト2位 ホンジュラス

ワースト3位 トリニダード・トバゴ

ワースト4位 ガイアナ

ワースト5位 エルサルバドル

ワースト6位 ブラジル

ワースト7位 ジャマイカ

ワースト8位 ペルー

ワースト9位 アルゼンチン

ワースト10位 プエルトリコ

ワースト11位 バハマ

ワースト12位 ドミニカ共和国

ワースト13位 グアテマラ

ワースト14位 ボリビア

ワースト15位 コロンビア


Numbeoの国別犯罪指数ランキングに参加している137か国中のワースト10位に、中南米の国が7か国も入っています。


このことからも、中南米がいかに危険であるかが分かりますね!


以下ではワースト1位からワースト10位の国までを、個別にご紹介します。


これらの国で一体どんな犯罪が起きているのか、そして背景にはどんな状況があるのかなどを詳しく解説します。

ワースト1位 ベネズエラ

ベネズエラは凶悪犯罪の発生件数が世界で一番多い国で、中米・南米の治安ワーストランキングではダントツ1位です。


暴力行為による死者数や反政府デモは減少傾向にありますが、いまだ犯罪指数は高く毎日のように身代金目的の誘拐、殺人、強盗、窃盗、反政府デモなどが頻発しています。


また、生活のインフラも整っていない地域が多く、決して住みやすい国とは言えません。


外務省によると2021年10月時点でベネズエラ全土がレベル2(不要不急の渡航やめる)とされています。


不要な渡航は極力避けるようにしましょう。


外務省から、レベル3(渡航中止勧告)が出ている特に危険な地域は、以下のとおりです。


【北部】カラカス首都圏およびにシモン・ボリバル国際空港、ミランダ州、アラグア州、バルガス州、アンソアテギ州、カラボボ州、グアリコ州など

【西部】スリア州、タチラ州、アプレ州のコロンビア国境沿い

【東部】ボリバル州、

【南部】アジアマゾス州のコロンビア国境沿い、ブラジル国境沿い


上記の中でも絶対に行かない方がいい危険な地域は、カラカス、シウダーグアヤナ、マトゥリンなどです。


カラカス市内の地下鉄やバスターミナルではひったくりや強盗も頻繁に発生しているようです。


とくに夜間の長距離バスなどで凶悪犯罪が発生しているため、移動には必ず航空機を使うようにしましょう。


シモン・ボリバル空港内では、国家警備軍による恐喝やわいろの要求もあるようなのでこちらも注意が必要です。


また、デモが起きている場所には絶対に近寄らないようにしましょう!

ワースト2位 ホンジュラス

ホンジュラスは、知る人ぞ知る、危険な国です。


特に、北西部に位置するサンペドロスーラは、米国のランキングサイトで、世界の治安ワーストランキング1位に選ばれたことがあるほど!


ホンジュラスを訪れる際には、危険なスポットには絶対に近づかないように注意しましょう。


治安悪化の主な原因は、ギャングがらみの殺人事件が非常に多いことです。


南米から北米への麻薬密輸ルートの中継地点となっており、組織の抗争による殺人事件が頻発しています。


外務省によると、ホンジュラスはかつて人口あたりの殺人事件の発生件数が世界一高い国とされていました。


2012年以降は減少傾向にありますが、それでも世界的に殺人事件が多い国であることには変わりありません。


2021年10月時点で外務省からレベル2(不要不急の渡航やめる)が出されているのは以下の県です。


【北部】コルテス県、アトランティダ県、コロン県、コルテス県、ジョロ県

【北西部】コパン県

【中部】コマヤグア県、首都のテグシガルパ市

【東部】オランチョ県


その他、全土においてレベル1(十分に注意)が出されています。


スーパーや食堂、路線バスなどでひったくりや、窃盗、強盗が多発しています。


特に夜間は強盗やひったくりなどの事件が頻発しているので夜間の外出は控え十分に注意するようにしましょう。


ホンジュラスを訪れる際には、日中でも十分気をつけた方が良さそうですね。

ワースト3位 トリニダード・トバゴ

トリニダード・トバゴは、これまで中南米の治安ワーストランキングに入っていなかった国ですが、ここ数年で一気に治安が悪化しました。


薬物や銃器の密輸の増加などが治安悪化の背景にあるようです。


また、これまで比較的治安が良かった首都ポート・オブ・スペインの日本大使館周辺では中国大使館職員の誘拐事件も発生しています。


外務省によると2021年10月現時点でトリニダード・トバゴ全土にレベル1(十分に注意)が出ています。


凶悪犯罪発生率が非常に高く、とくに中国人住民をねらった殺人や強盗も発生しているようです。


日本人を狙ったひったくりや、恐喝、スリ、強盗なども発生しています。


さらに、2016年のカーニバル最終日の翌日には日本人女性が遺体で発見される事件も起きてしまいました。


十分に気を付けましょう!

ワースト4位 ガイアナ

 

ガイアナはここ数年で凶悪犯罪の発生率が急速に上がってきている国です。


当局の管理の目が届かない地域の多くが麻薬密輸ルートになっており、とくにスリナム、ベネズエラ、ブラジルとの国境付近は危険です。


絶対に近づかないようにしましょう。


外務省によるとガイアナ全土でレベル1(十分に注意)が出ています。


日本人が強盗にあう事件も発生しているようです。


とくに、ジョージタウンのタイガーベイやアルボーイズ・タウンなどで日本人が被害に遭っているので近づかないようにしましょう。


外国人がカードスキミング、盗難に遭うケースも増えているようです。


昼夜とわず外出の際には十分に注意し、とくに夜間は単独での外出を避けましょう。


どうしても外出する必要がある場合は車で移動することをおすすめします!

ワースト5位 エルサルバドル

今まではそれほど危険な国として認識されてこなかったエルサルバドルですが、2015年以降はテロ組織の活動が活発になってきており、治安ワーストランキングにランクインしました。


エルサルバドル全土において殺人テロ事件や殺人、強盗、車両強盗などが多発しています。


背景には、21歳以上で申請さえすれば合法的に銃器を所持できることなどが挙げられます。


特に都市郊外、海岸地域、山間部などを訪れる際は気をつけるようにしましょう。


外務省によると2021年年10月時点で、レベル2(不要不急の渡航やめる)がだされているのは以下の地域です。


サンサルバドル市セントロ地区、サカテコルカ市、メヒカノス市、アギラレス市、アポパ市、パンチマルコ市、コロン市、ケサルテペケ市、シウダデルガード市、サン・マティアス市です。


その他全域で、レベル1(十分に注意)が出されています。


とくに首都サンサルバドル市の旧市街付近で日本人旅行者が事件に巻き込まれるケースが増えているようです。


安宿などに宿泊することは極力さけ、警備が行き届いたホテルに泊まるなどして十分に気を付けるようにしましょう!

ワースト6位:ブラジル

ブラジルでは2016年にリオデジャネイロ・オリンピックが開催されたばかりなので、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか?


観光地としても長年人気のある国です。


ブラジルは地域によっては安全な場所もあり観光地としても魅力的な国なので、日本人観光客も少なくありません。


観光で訪れる場合はブラジルの危険な地域を渡航前に必ず再確認し、安全な地域のみを訪れるようにしましょう。


外務省によると、海沿いの地域が特に危険とされています。


2021年年10月時点で、レベル1(十分に注意)が出ているのは、


ブラジリア連邦区、サンパウロ、カンピーナス市、リオ、マナウス、ロマイラ州の北部、レシフェ、ベレン、ビクトリア、ナタール、フォルタレザ、サルバドール、クリチバ、ポルトアレグレです。


ブラジルでは大都市や中都市のみならず、田舎でも凶悪犯罪が発生しています。


殺人や強盗といった凶悪犯罪は、麻薬密売や貧困が原因となっているケースが多いようです。


また、日本人が被害に遭うケースとして、銀行のATMや店舗でのスキミング被害や空港、ホテルロビーでのスリやひったくりなどが挙げられます。


ブラジルを旅行で訪れる際には気を抜かず十分に気を付けるようにしましょう!

ワースト7位 ジャマイカ

レゲエファンの間でとても人気があるジャマイカですが、最近ではジャマイカ全土で殺人事件が増えています。


過去には、外国人を狙う殺人強盗事件や性犯罪に日本人が巻き込まれるケースもありました。


また、麻薬犯罪組織やギャングなどが絡む銃撃戦殺人事件も増えています。


とくに、キングストン首都圏のダウンタウンや周辺地域、スパニッシュ・タウン、モンテゴ・ベイ地区は非常に危険なので立ち入らないようにしましょう!


外務省によると、2021年10月時点んでジャマイカ全土で、レベル1(十分に注意)が出されています。


検問で職務質問される可能性もあるので、おもちゃの銃など武器と間違えられるようなものは持ち歩かない方が無難です。


ワースト8位 ペルー

 

比較的安全なイメージのあるペルーですが、治安の悪い地域もあり、2021年も南米の治安ワーストランキングにランクインしています。


治安悪化の主な原因は、麻薬犯罪組織による誘拐や麻薬取引、人身売買、山岳地帯でのテロ、外国人をねらった強盗やスリなどがあげられます。


外務省によると、レベル3(渡航中止勧告)が出されているのは、コロンビアとの国境沿いであるロレト州プトゥマヨ郡、アヤクチョ州の北部、フニン州のサティポ郡、クスコ州の北西部、ワンカベリカ州の北部となっています。


レベル2(不要不急の渡航やめる)が出されているのは、


ロレト州マリスカル・ラモン・カスティーヤ郡とアマソナス州コンドル山脈のエクアドル国境地帯です。


このほか、以下の地域にレベル1(十分に注意)が出ています。


首都リマ市、フニン州の一部、アヤクチョ州の一部、ワンカベリカ州の一部
パスコ州オクサパンパ郡、マドレ・デ・ディオス州タンボパタ郡およびマヌー郡、ワヌコ州プエルト・インカ郡


ペルーを観光で訪れる際には、十分に注意しましょう。


ワースト9位 アルゼンチン

アルゼンチンは中南米では比較的安全な国ですが、一部の地域で凶悪犯罪が発生しています。


外務省の情報によれば、2021年10月時点で首都ブエノスアイレス市と周辺都市にレベル1(十分に注意)が出ています。


とくに、ビジャ(Villa)とよばれるスラム買いでは、強盗、殺人、誘拐などが頻発しているので絶対に近づかないようにしましょう。


ビジャは、高速道路周辺やブエノスアイレス市の南部にたくさんあるようです。

ワースト10位 プエルトリコ

 

プエルトリコはアメリカ合衆国の海外領土です。


外務省からはプエルトリコに関する危険情報はとくに出ていないようです。


Numbeoの『 Crime Index by City 2021 Mid-Year 』によれば、プエルトリコは世界で19番目に犯罪指数の高い国に選ばれています。


また、サン・ファンは北米・中南米の都市別犯罪指数ランキングでワースト18位に選ばれています。


サン・ファンで起きている犯罪のうちとくに犯罪発生率が高いのが、「腐敗と賄賂」「麻薬取引または麻薬使用」「家屋侵入と強盗」「暴行や武装強盗などの暴力犯罪」となっています。


サン・ファンを訪れる際には十分に気を付けましょう。


中南米は危険がいっぱい!女子旅で訪れる際には十分気をつけよう!


この記事では、2021年の女子旅におすすめできない中南米の危険な国や地域をご紹介しました。 


紹介した国以外にも中南米には危険な国がたくさんあるので、渡航する前には必ず外務省のホームページで国ごとのリアルタイムの情報を得るようにしましょう!


世界で最も治安の悪い都市ワースト20は以下の記事で詳しく紹介しています。


こちらには中南米の都市もたくさんランクインしているので参考にしてみてくださいね↓

 https://www.watashitabi.com/public-peace-ranking/6/#202021

【参考文献】
『Crime Index by Country 2021 Mid-Year』|NUMBEO https://www.numbeo.com/crime/rankings_by_country.jsp
『 Crime Index by City 2021 Mid-Year 』|NUMBEO  https://www.numbeo.com/crime/region_rankings.jsp?title=2021-mid&region=019

外務省海外安全ホームページ  https://www.anzen.mofa.go.jp/