『新型コロナウイルスの感染者数が多い国は?WHOの旅行アドバイスを紹介』
最近、猛威を振るっている新型コロナウイルス。
世界中で続々と感染の例が報告されています。旅行に行きたいけど、少し不安。
・・・という方も多いのでは?
この記事では、国連の世界保健機関WHOの発表をもとに、新型コロナウイルスの感染者数が多い国や旅行アドバイスの要約、そして予防法などをご紹介します。
Contents
新型コロナウイルスの感染者数が多い国は?
コロナウィルス怖いから海外旅行キャンセル相次いでるみたいだけど
コロナ怖いから日本への旅行やめようとキャンセルしてる外国人多いみたいだね💦
私は3月のマレーシア行きます🇲🇾
楽しみだよー✨#コロナウイルス— ぴなこ@子連れ海外と子どもの英語ブロガー (@pinakokiku) February 5, 2020
以下の表は、2020年2月8日のWHOの発表をもとに作成しました。各地域ごとに新型コロナウイルスの感染者が多い国から順に表示しています。
※WHOは、新型コロナウイルスを「2019-nCoV」と名付けましたが、この記事では一般的な呼び方の「新型コロナウイルス」と表記しています。
WHO地域 | 国名 |
西太平洋地域 | 中国 |
シンガポール | |
日本 | |
韓国 | |
オーストラリア | |
マレージア | |
ベトナム | |
フィリピン | |
カンボジア | |
東南アジア地域 | タイ |
インド | |
ネパール | |
スリランカ | |
アメリカ | 米国 |
カナダ | |
ヨーロッパ | ドイツ |
フランス | |
イタリア | |
英国 | |
ロシア連邦 | |
ベルギー | |
フィンランド | |
スペイン | |
スウェーデン | |
東地中海 | アラブ首長国連邦 |
その他 | 国際運搬(日本) |
(参考:『Novel Coronavirus(2019-nCoV) Situation Report-19
https://www.who.int/docs/default-source/coronaviruse/situation-reports/20200208-sitrep-19-ncov.pdf?sfvrsn=6e091ce6_2)
WHOの新型コロナウイルスに関する旅行アドバイスとは?
(画像参考: WHO公式サイト https://www.who.int/)
WHO(World Health Organization)は人間の基本的人権のひとつである健康を守り、促進する目的で設定された国際連合の専門機関です。
そのWHOが、今回の新型コロナウイルスに関してのさまざまな情報を各国の政府、医療機関、旅行代理店などに勧告する目的で発表されたのが、「新型コロナウイルスに関する旅行アドバイス」です。
個人で旅行を計画している人は、「旅行アドバイス」を知っておこう
インドネシアの空港のコロナウイルス対策。。。 pic.twitter.com/be7YO1Saac
— 世界仰天おもしろ動画 (@sekaiomoshiro11) February 8, 2020
WHOが発表した「新型コロナウイルスに関する旅行アドバイス」は、旅行者のみに対して出されたものではありませんので、一見、個人の旅行者には関係のないことに思われるかもしれません。
しかし、旅行代理店などを通さず、個人で旅行を計画している人は、そういった情報を受け取れない可能性があるので、知っておく必要があります。
世界保健機関WHOの旅行アドバイスの概要
ようやくローマ・フィウミチーノ空港着。
4ヶ国語表記は伊・英・露・中です
入国前にはコロナウイルスの影響か発熱の有無の確認が pic.twitter.com/gHGXGqkHLa— なかのしま (@Nakanoshiman) February 8, 2020
WHOは定期的に、「新型コロナウイルスに関する旅行アドバイス」の内容を更新しています。
今回、ご紹介するのは、2020年1月27日に更新された情報を要約したものです。
この文書の冒頭で、WHOは、
“新型コロナウイルスの疫学については、疾患の決定的な特徴、ヒトからヒトへの感染の強さ、および発生元について決定的な結論を引き出すのに十分ではありません。”
としています。
つまり、今現在分かっている情報や研究をもとに、このアドバイスは作成されました。
そのため、今後、新たな情報や研究結果が報告され次第、内容も更新されることが予測されます。
海外旅行者:通常の予防措置を実践
羽田空港国際線ターミナル。
新型コロナウイルスの影響か、保安検査場の並び具合を見ると、結構空いている気がする。
そして空港内薬局にはマスクなし。 pic.twitter.com/Ba4gTkawNk— KAZUYA (@kazuyahkd2) February 8, 2020
WHOは、「旅行アドバイス」のなかで、旅行者に対して以下のような勧告をしています。
“コロナウイルスは、一般的な風邪から中東呼吸器症候群(MERS)および重症急性呼吸器症候群(SARS)に至るまでの疾患を引き起こす可能性のある大きな呼吸器ウイルス科です。
旅行前、旅行中、または旅行後に急性呼吸器疾患を示唆する症状がある場合、旅行者は医療機関に相談し、旅行歴を医療提供者と共有することをお勧めします。”
ここで言っている急性呼吸器疾患を示唆する症状とは、どのような症状を意味するのでしょうか?
主な症状として、WHOは以下のような症状をリストアップしています。
<軽度の症状>
・鼻水
・のどの痛み
・咳
・発熱
<重度の症状>
・肺炎
・呼吸困難
また、高齢者、糖尿病患者、心臓病患者が新型コロナウイルスに感染すると致命的になる可能性が高くなるとの調査結果が出ています。
持病や高齢者で免疫力が弱っている人は、海外旅行は控えるか、十分に気をつけた方が良さそうですね。
海外に旅行する人が新型コロナウイルスから身を守るためにできることは?
コロナウイルスが流行ってるってバンクーバーの空港ではこんな人もおるらしい。。。笑っちゃいけないけどさ!笑 pic.twitter.com/8dPtrjyUha
— Aria [カナダの大学生] (@ariamtb_van) February 6, 2020
WHOは、各国の公衆衛生当局に対して、旅行者が、新型コロナウイルスに罹るリスクを減らすために、医療従事者、旅行診療所、旅行代理店、運送業者、および入管などを通じて情報を提供し、注意を呼びかける必要があると勧告しています。
WHOウェブサイトで公開されている一般向けの新型コロナウイルスの予防策では、マスクの正しいつけ方から、触ってはいけない身体の部位まで、詳しく説明されています。
SNSなどでは、異なる様々な情報が飛び交っているので、どれを信じて良いのか分からず困ってしまった方は、多くの研究にもとづいたWHOの情報を参考にするのが、一番良いでしょう。
WHOが推奨するマスクのつけ方とは?
WHOは、新型コロナウイルスに罹った人を看護する時や、鼻水、咳などの症状がある場合は、マスクを付ける必要があるとしています。
また、マスクを付けるだけでは、新型コロナウイルスを予防する効果は乏しく、しっかりとアルコール消毒液で手指消毒を行い、石鹸と水で頻繁に手と爪を洗うことが推奨されています。
・マスクの正しいつけ方
ただ、マスクをしていれば感染予防になるわけではありません。
マスクの正しい付け方や捨て方を知っておきましょう。
・マスクを着用する前に、石鹸でしっかりと手を洗うか、アルコール消毒液で手指消毒をしましょう。
・マスクで、口と鼻をしっかりと覆い、マスクと鼻の隙間を完全にふさぐようにしましょう。
・着用しているマスクには、極力触らないようにしましょう。
もし、触ってしまった場合は、アルコール消毒液で、再度手指消毒を行うか、石鹸で洗う必要があります。
・マスクが一度湿ってきたら捨てて、新しい物と交換します。
一度使用したマスクは再利用できません。
・マスクを外す時は、必ず後ろのひっかけ部分から外し、マスク自体を触らないようにしましょう。
外したら、すぐにフタで密閉されたゴミ箱に捨て、アルコール消毒液で手指消毒、または石鹸で手を洗いましょう。
マスクと併用して新型コロナウイルスを防ぐ方法
もちろん、マスク着用は、新型コロナウイルスの予防策で必要不可欠なことですが、それだけでは不十分です。
ここでは、WHOが推奨する新型コロナウイルスに対する基本的な予防策をご紹介します。
・手を頻繁に洗う
#コロナウイルス 対策でマスクやアルコール消毒剤が売り切れになってるけど、なんで公衆トイレのジェットタオルが野放しになってるんだ?
ウイルスを拡散させるという研究結果が出ているはずで、国立感染症研究所新型インフルエンザ対策行動計画でも「利用禁止」になってるのに。 pic.twitter.com/2dMcjAKTtB
— 猫重力 (@catsgravity137) February 8, 2020
もし、手や指にすでに新型コロナウイルスが付着してしまっている場合、石鹸による手洗いやアルコール消毒液による手指消毒で、ウイルスを除去します。
・咳やくしゃみをする時に、ひじの内側で覆う
咳やくしゃみをする時に、覆うものがないとウイルスがそのまま飛散してしまいます。
また、手で覆ってしまうと、手にウイルスが付着し、その手で触った人や物にウイルスが飛び移ります。
そのため、咳やくしゃみをする際には、ひじの内側で覆うのが一番適切だとされています。
・最低1メートルは他の人との距離を保つ
咳、くしゃみをしていて、熱がある人からは、最低1メートルの距離を保つようにしましょう。
もし、自分自身がそのような症状を発している場合、同じように距離をとる必要があります。
そうすることで、ウイルスが飛び移るのを防ぐことができます。
・目、鼻、口を触らない
ウイルスを触ってしまったかもしれない手で、目・鼻・口を触ると、そこからウイルスが侵入しやすくなります。
・熱、咳、呼吸困難の症状がある場合は、医療機関に早めに行く
重症化しないためには、何ごとも早めに対処することが大切です。
中国に渡航暦がある人、または、中国に渡航した人と接触したことがある場合は、その情報を医療機関に伝えるようにしましょう。
・動物に触ったときは、・・・
動物に触った時は、即時に石鹸による手洗いとアルコール消毒液を徹底しましょう。
動物を触った手で、目・鼻・口には絶対触れないようにしましょう。
また、マーケットの動物(野良猫や野犬、げっ歯類、鳥、コウモリなど)との接触を厳しく避けてください。
汚染された可能性のある動物の排泄物または土壌や店や市場施設の構造物との接触を避けるようにしましょう。
・生肉を食べることを避けましょう
生肉や、動物のミルク、動物の臓器を取り扱う場合は、食品の安全性に関するルールを徹底して守り、交差汚染を避けましょう。
海外旅行をする際には、新型コロナウイルスに十分気をつけよう
WHOでは、新型コロナウイルスの感染者の多い国からの渡航者に対して、空港でスクリーニング・テストを行うことを勧告していますので、日本人も海外旅行をした際に、行き先の国でスクリーニング・テストを受ける可能性は、今後更に高くなることでしょう。
海外旅行をする際には、新型コロナウイルスの予防策を実施して、十分に注意しましょう。
参考文献:
『Novel Coronavirus (2019-nCoV) advice for the public 』|WHO
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/advice-for-public
『Updated WHO advice for international traffic in relation to the outbreak of the novel coronavirus 2019-nCoV』|WHO https://www.who.int/ith/2019-nCoV_advice_for_international_traffic/en/
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