「世界の治安ランキング2020!各国の安全度を比較」

「世界の治安ランキング2020!各国の安全度を比較」

世界で最も治安が悪い国10カ国

ここでは、世界で最も治安の悪い国10カ国をご紹介します。「治安」をどのよう基準でランク付けするのかを、カテゴリー別に分けました。

まずは、「旅行者の安全度」を示す治安ランキング、次に暴力がその国にどれだけ存在するかを示す「世界平和指数」、そして最後に「国の繁栄度を示すランキング」も参考のために追加しました。

◇旅行者の安全度

フランスの旅行保険比較サイトInsurlyが、2020年に旅行者の安全度を調査したしたところ、世界で最も旅行者の安全度が低い国は南スーダンでした。Insurlyの治安ランキングでは、以下の統計を参考につくられています。

・暴力(殺人、テロ)

・自然災害のリスク

・健康データ(流行、衛生設備、空気の質)

・交通の安全度

・ヘルスケアの充実度

・旅行者の殺人発生件数(年間)

・道路を走行中に負傷した観光客の数

旅行中の交通安全度や、旅行者の殺人発生率を指標にしている治安ランキングは珍しいので、旅行者にとってはとても貴重なデータですね

◇旅行者の安全度が低い国ワースト10カ国

以下では、フランスの旅行保険比較サイトInsurlyの治安ランキングをもとに、世界で最も旅行者の安全度が低い10カ国をご紹介します。

ワースト10位 ギニア

ギニアは、アフリカの西側にある大西洋に面した国です。南はシエラレオネ、リベリア、東はコートジボワール、マリ、北はセネガルと国境を接しています。日本人がギニアを訪れる際には、渡航前に駐日ギニア共和国大使館でビザを発行してもらう必要があります。

国連世界観光機関の統計によると、2010年ギニアを観光で訪れた人は12人でした。それ以降の観光客数は不明となっています。

外務省の情報によると、富裕層のギニア人を狙ったスリや置き引きなどの軽犯罪が増えているようです。2019年には、首都コナクリ市内で、タクシー運転手と乗客が凶暴して日本人から財布を盗む事件も発生しています。

コナクリ市内全域で犯罪が発生しており、とくにマトト地区やラトマ地区では強盗や殺人事件が発生しているので、十分に気をつけるようにしましょう。また、2020年10月には、大統領選に対するデモが発生しており、死傷者も出ています。

現在ギニアでは、新型コロナウイルス感染症が拡大しているため、外務省からはレベル3(渡航中止勧告)が出されています。

ワースト9位 ニジェール

ニジェールは、国土のほとんどが砂漠の国です。北はリビア、アルジェリア、西はマリ、ブルキナファソ、南はベナン、ナイジェリア、東はチャドと国境を接しています。

日本人がニジェールに入国するにはビザが必要です。在中国ニジェール共和国大使館、または在仏ニジェール大使館で30日または90日のビザを発行してもらうことが可能です。

国連世界観光機関の統計によると、2018年にニジェールを訪れた観光客は157人でした。2010年の74人と比較すると約2.16倍観光客が増えています

外務省の安全情報によると、首都ニアメ以外の全域で、レベル3(渡航中止勧告)」とレベル4(退避勧告)が出されています。ニアメ市内では、強盗やひったくりが多発しているので、十分に気をつけましょう。

現在ニジェールでは、新型コロナウイルス感染症が拡大しているため、外務省からレベル2(不急不要の渡航中止)が出されています。

ワースト8位 ウガンダ

ウガンダは、かつて「アフリカの真珠」と呼ばれていたほど、自然景観が美しい国です。北は南スーダン、西はコンゴ民主共和国、南はルワンダ、タンザニア、東はケニアと国境を接する国です。

日本人がウガンダを訪れる際にはビザが必要です。90日間滞在可能なビザは、オンラインで発行してもらえます。くわしくは、ウガンダ入国管理局のホームページ(https://www.visas.immigration.go.ug/ )を確認してください。

国連世界観光機関の統計によると、2018年にウガンダを観光で訪れた人は1850人でした。2010年の観光客数は946人で、8年間で約2倍に増えています。

外務省の安全情報によると、路上でのスリ、ひったくり、強盗などで怪我を負う事件も発生しているようでうす。とくに、バイクタクシーや乗り合いタクシーで事故や強盗が多発しているので、車での移動がすすめられています。カンパラ市内やエンテベ空港でも強盗が増えているので十分に気をつけましょう。

現在ウガンダでは、新型コロナウイルス感染症が拡大しているため、外務省からはレベル2(不急不要の渡航中止)が出されています。

ワースト7位 トーゴ

トーゴはギニア湾に面した縦に長い国です。北はブルキナファソ、西はガーナ、東はベナンと国境を接しています。

日本人がトーゴを訪れるにはビザが必要です。各国のトーゴ大使館で1ヶ月間有効のビザを発行してもらうことが可能です。ロメ空港でも、7日間のみ滞在が可能なビザを発行してもらえます。

国連世界観光機関の統計によると、2018年にトーゴを観光目的で訪れた人は573人でした。2010年のデータと比較すると、この8年間で約2.8倍も観光客が増えています。

外務省の情報によると、首都のロメ市内でひったくりや強盗が発生しています。抗議デモと治安部隊の衝突も発生しているので、十分に気をつけましょう。

現在トーゴでは、新型コロナウイルス感染症が拡大しているため、外務省からはレベル2(不急不要の渡航中止)が出されています。

ワースト6位 ナイジェリア

ナイジェリアは、南側がギニア湾に面する国です。北はニジェール、西はベナン、東はカメルーン、チャドと国境を接しています。

 

日本人がナイジェリアを訪れる際にはビザが必要です。駐日ナイジェリア大使館や、各国のナイジェリア大使館で短期のビザを発行してもらうことが可能です。

国連世界観光機関の統計によると、2010年ナイジェリアを観光で訪れた人は1,555人でした。それ以降のデータは空白になっていますが、観光収入は2010年から2018年の間におよそ3.4倍に増えていることから、観光客数も大幅に伸びていることが推測できます。

外務省の安全情報によれば、現在,ナイジェリア全土に,レベル4(退避勧告)、レベル3(渡航中止勧告)、レベル2(不要不急の渡航を中止)が出されています。また、路上で強盗や車両強盗が発生しています。そのほか、日本人を狙った金融詐欺も発生しているので、十分に気をつけましょう。

現在ナイジェリアでは、新型コロナウイルス感染症が拡大しているため、外務省からはレベル3(渡航中止勧告)が出されています。

ワースト5位 ブルンジ

ブルンジは、東アフリカにある非常に国土の小さな国です。北はルワンダ、東はタンザニア、西はコンゴ民主共和国と国境を接しています。

 

日本人がブルンジを訪れる際には、事前にビザを取得する必要があります。日本にはブルンジの大使館がないので、ほかの国のブルンジ大使館で発行してもらいましょう。観光ビザは、滞在期間が3日間と30日間の2種類があります。

国連世界観光機関の統計によると、2017年にブルンジを観光目的で訪れた人は299人でした。2010年は142人だったので、7年間で約2.1倍も観光客が増えていることになります。

外務省の安全情報によれば、現在ブルンジにはコンゴ民主共和国との国境周辺地域にレベル3(渡航中止勧告)、その他の全域にレベル2(不急不要の渡航中止)が出されています。コンゴ民主共和国との国境付近では、武装勢力が村や集落を襲い強奪をする事件が定期的に発生しています。絶対に近寄らないようにしましょう。

また、首都ブジュンブラ市の周辺地域では、地元住民による暴力事件が発生していますが、ブジュンブラ市中心部やその他の地方都市では比較的安全のようで、日本人が事件に巻き込まれたケースは報告されていません。

現在ブルンジでは、新型コロナウイルス感染症が拡大しているため、外務省からはレベル2(不急不要の渡航中止)が出されています。

ワースト4位 チャド

チャドは、アフリカの中央部にある国で、北はリビア、東はスーダン、南は中央アフリカ共和国、南西はカメルーン、西はナイジェリア、ニジェールと国境を接する国です。

日本人がチャドを訪れるには、ビザが必要です。外務省では、現在チャドが非常に危険な情勢であることから、渡航を止めるように呼びかけていますが、やむを得ずチャドを訪れる際には、必ず隣国の在カメルーン日本大使館と綿密に連絡をとり、滞在先や連絡先をおしえることを勧めています。

国連世界観光機関の統計によると、2017年にチャドを観光目的で訪れた人は87人でした。2010年のデータと比較すると、7年間で約1.2倍に観光客が増えていることが分かります。

外務省の安全情報によると、周辺国(リビア、中央アフリカ、ニジェール、カメルーン極北州)との国境地帯にレベル4(退避勧告)が出ています。そのほかチャド全域でレベル3(渡航中止勧告)が出ています。

チャドでは、首都ンジャメナやチャド湖周辺でイスラム過激派組織によるテロ事件が発生しています。また、外国人を狙った誘拐や強盗事件も起きているので十分に気をつけましょう。交通機関の設備も十分ではなく、事故につながる危険性が蔓延しています。そのほかにも、乗り合いタクシーでは、運転手と客が共謀して外国人を襲うケースが発生しています。

現在チャドでは、新型コロナウイルス感染症が拡大しているため、外務省からはレベル2(不急不要の渡航中止)が出されています。

 

ワースト3位 中央アフリカ共和国

中央アフリカ共和国は、アフリカの中央にある国で、北はチャド、北東はスーダン、東は南スーダン、南はコンゴ民主共和国、南西はコンゴ共和国、西はカメルーンと国境を接しています。

日本人が中央アフリカ共和国を訪れる際には、ビザが必要です。

国連世界観光機関の統計によると、2010年に中央アフリカを観光目的で訪れた人は54人でした。それ以降のデータは空白になっており、観光収入の増減も分かっていません。

外務省の安全情報によれば、現在中央アフリカ共和国では、全域でレベル4(退避勧告)が出ています。

外務省の情報によると、中央アフリカでは、全域でイスラム系反政府武装勢力とキリスト教系武装勢力のあいだで銃撃戦が多発しており、非常に危険な状態です。状況が落ち着くまでは、絶対に訪れないようにしましょう。

現在、中央アフリカ共和国では、新型コロナウイルス感染症が拡大しているため、外務省からはレベル3(渡航中止勧告)が出されています。

ワースト2位 コンゴ民主共和国

コンゴ民主共和国は、金やレアメタルといった資源に恵まれたアフリカ中部の国です。ほんの一部ですが、大西洋にも面しています。北は中央アフリカ共和国、北西はコンゴ共和国、南西はアンゴラ、南はザンビア、東はブルンジ、タンザニア、ルワンダ、北東はウガンダ、南スーダンと国境を接しています。

日本人がコンゴ民主共和国を訪れる際には、駐日コンゴ民主共和国大使館で事前にビザを取得する必要があります。観光ビザで可能な滞在期間は、1ヵ月~3ヶ月です。内陸部での交通手段や通信手段、宿泊施設はないに等しいので、観光で訪れるのは非常に難しい国です。

国連世界観光機関の統計によると、2010年にコンゴ民主共和国を観光目的で訪れた人は81人でした。それ以降の観光客数や観光収入の増減は空白になっています。

外務省の安全情報によると、現在、コンゴ民主共和国では南部のカサイ3州にレベル4(退避勧告)が出ています。また、北部のバ=ズエレ州の中央アフリカ国境地帯、オー=ウエレ州、東部のイツリ州、北キブ州、南キブ州にもレベル4(退避勧告)が出ています。そのほか全域で、レベル3(渡航中止勧告)とレベル2(不急不要の渡航中止)が出ています。

コンゴでは、何年も前から反政府勢力による集落の虐殺、レイプ、誘拐といった事件が日常のように起きています。また、首都キンシャサでは、ストリート・チルドレンによる殺人、強盗も相次いでいます。外務省の情報によれば、2020年10月には北キブ州で、武装勢力が襲撃し囚人1,300人が脱獄する事件も起きました。現在コンゴの比較的安全な地域に住んでいる人も、十分に気をつけましょう。

現在コンゴ民主共和国では、新型コロナウイルス感染症が拡大しているため、外務省からはレベル3(渡航中止勧告)が出されています。

ワースト1位 南スーダン

南スーダンは、2011年にスーダンから独立しました。北はスーダン、東はエチオピア、南東はケニア、ウガンダ、南西はコンゴ共和国、西は中央アフリカ共和国と国境を接する国です。

外務省では南スーダンへの渡航をやめるように呼びかけていますが、日本人が南スーダンをやむを得ず訪れる場合は、ビザが必要です。日本には南スーダンの大使館はないので、各国の南スーダン大使館でビザを取得します。

国連世界観光機関の統計に南スーダンのデータは存在しません。統計がはじまった2010年には、南スーダンはまだスーダンの一部だったことと治安の悪化で、統計をとるのが困難な状況にあることが推測されます。

外務省の安全情報によれば、南スーダンの全土にレベル4(退避勧告)が出ています。首都ジュバ市のグンボ地区、ロロゴ西地区、ルリ地区にあるジュバ市の境界線から2km以内に限っては、レベル3(渡航中止勧告)が出されています。

南スーダンでは、インフレなどの影響で経済が悪化しており、外国人を狙った襲撃事件が多発しています。日本人が事件に巻き込まれたケースは報告されていないようです。どんな理由があっても、治安が良くなるまで絶対の訪れないようにしましょう。

現在、南スーダンでは、新型コロナウイルス感染症が拡大しているため、外務省からはレベル3(渡航中止勧告)が出されています。

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