冒険好きにおすすめ!船で渡れるアイルランドの無人島や秘境の島

冒険好きにおすすめ!船で渡れるアイルランドの無人島や秘境の島

夏冬関係なく、北大西洋や北欧から吹き込む冷たい潮風。

メキシコから流れてくる暖流がもたらす温暖な気候。

島国アイルランドの周辺の海域には、四季折々様々な風が吹きます。

そんなアイルランドの海には、今まであまり多くは語られてこなかった、
たくさんの無人島や秘境の島が存在するのです。

最近では、インターネットやSNSの普及により、
ヨーロッパやアメリカの若者のあいだで注目を浴びるようになりました。

今回は、そんなアイルランドの無人島や秘境の島をご紹介します!

シュケリッグ・ヴィヒル(アイルランド語: Sceilig Mhichíl)

英語名「スケリッグ・マイケル」としても有名な、世界遺産の無人島。

アイルランドの南西部ケリー県の沖合16キロメートルの場所にある島です。

切り立った岩山に無数の石段がつくられ、頂上には6世紀にケルト人によりつくられた修道院が、
まるでSF映画にでてくる宇宙人の住みかの様なたたずまいで遺されています。

この360度海を見渡せるスペクタルなロケーションは、
スター・ウォーズ』にも2作にわたって登場し(2015年に撮影された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で、最後にルークが登場する謎の島)、
以後世界中から多くのファンが訪れています。

ブラスケット諸島(Great Blasket)

アイルランドの南西部ケリー県のディングル半島の沖合4.8キロメートルの場所にある無人島です。

この島にはかつて多くの住民が住んでおり、
その中にはアイルランドの文学の発展に大きく貢献した世界的に著名な作家Peig Sayers氏もいました。

そのような人物を輩出したコミュニティーでしたが、
残念ながら1953年には最後の22人が飢餓に苦しみアイルランド本島に移住したことで、無人島となりました。

グレートブラスケット島は今でも、ビジターが訪れるようになっており、
丘陵地帯や草原などの地形を昔のままの姿で遺しています。

また、島のまわりにはアザラシが住みついており、
ヨーロッパで野生のアザラシをみられる貴重な場所でもあります。

スパイク島(Spike Island)

 

2017年にヨーロッパで2番目に人気の高い観光地の座に輝いたスパイク島

日本ではあまり馴染みのない観光地ですが、
ヨーロッパやアメリカ人のなかではあまり知らない人がいないほど。

アイルランドの世界遺産スケリッグ・マイケルを押しのけて2位に輝いたのは、
それだけ人びとの関心が近代の黒歴史に向けられているからなのかもしれません。

この無人島は、アイルランド南部にあるアイルランド第二の都市コーク県の沖合にあり、
同県のコーブ港からフェリーで20分ほどの場所にあります。

島には、かつてアイルランド中の囚人が恐れ慄いた悪名高い刑務所があり、
一度入った囚人は生きては出てこられないことで有名でした。

しかし、なかにはツワモノもおり、
イギリスの統治下にアイルランド独立戦争時代を闘った英雄がこの島から脱出し、
泳いでコークの対岸まで渡ったというエピソードが残っています。

刑務所ができる以前は、
もともとはナポレオン率いるフランス軍のイギリス侵略(その当時アイルランドはイギリス領でした)を防ぐために設けられたアイルランド海軍の主要な要塞(1810年完成)として使われていました。

その当時の要塞も遺されています。

島からは、
コーク湾に浮かぶ小さな島々を見渡せ、天気の晴れた気持ちの良い日にここを訪れると、
この場所にかつて人びとを恐れさせた歴史があったことを忘れてしまうことでしょう。

しずかな風と静謐な時間の流れにより、この島は癒され再生してゆく様子を感じるはずです。

イニシュマーン島(アイルランド語Inis Meáin)

英語ではInishmaanと表記されるこの秘境の島は、
アイルランドの西側の街ゴールウェイよりフェリーで約1時間の沖合にある古代アイルランドの島です。

イニシュマーン島は、3つの島々からなるアラン諸島のひとつで、
他には、イニシュモア島、イニシア島などがあります。

毎年多くの観光客が訪れるイニシュモア島に比べると、訪れる人は圧倒的に少なく、
観光地化されていないアイルランド従来の姿が見られる貴重な場所といえるでしょう。

観光客といえば、アイルランドの劇作家で詩人、
民俗文化研究家であったジョン・ミリントン・シングが暮らしていた家を訪れる文学専攻の学生ぐらいだそうです。

アイルランドの西部には今でも、アイルランド語しか話さない生粋のアイルランド人が住んでおり、この島でもアイルランド語(ケルト系言語)が今でも話されています。

現在島にはおよそ150から200人の島民が暮らしており、アイルランド従来の生活スタイルをたもって暮らしている様子を垣間見ることができるでしょう。

島のファーマーたちは、牛のほかに、ヤギ、ロバなどを飼っており、アイルランドのほかの土地同様、家畜とともに暮らしている人びとが多いようです。

島には、観光名所が全くないわけではなく、ラバ・キンジャラグ (難病を治す伝説がのこる遺跡)や、
古代の要塞跡であるコナー要塞(Dún Conchuir)などがあります。

そのほか、古代この島に暮らしていた人びとが、農業を営むために設けられた無数の石垣のパッチワークは絶景です。

これは、石だらけの土地を苦労して開墾した古代の島民が、
風の強い島で土が風でとばされないように積み上げられたものだといわれています。

イニシュモア島でも同様の石垣や要塞跡(イニシュモア島の場合は、古代の都市国家遺跡)が見られる事から、おそらくは同じ民族であった可能性が高いとされています。

この人びとは、考古学的研究によりケルト人ではないとされており、どこから来てどこへ移住していったのかは謎に包まれています。

冒険好きなら、アイルランドの無人島に行ってみよう!

20世紀に地球は隅々まで開拓され、
未発見の土地がほとんどないという探険家にとってはつまらない時代に、現代人は生きています。

そのためか、宇宙旅行を企てる富裕層もおり、その気持ちも分からなくもありません。

その一方で、前世紀に無人化した島や地域もいくつかあり、
人類は、今後自然の力によってもとの姿に戻ろうとする島々を再発見することになるでしょう。

もし、この記事を読んでおられる方が冒険家ならば、一生に一度はそれらの島々を訪れてみることをぜひおすすめします!